まろにっき@ベトナム生活

2016年、北海道からベトナムに来ました。ベトナムで生活する私の色々です。

「バイリンガル教育の方法 第1章」を読んで思い出したこと

はじめて?久しぶりに?
日本語教育関連の話。
ずっと読みたかった本
「完全改訂版 バイリンガル教育の方法」
(中島和子著)

子供はいませんが、言語教育者の端くれとして、
気になっていた本。
日本から送ってもらいました~
テトも帰れなそうだからうれし~




感想と言うか、読みながら感じたこと、
思い出したことをメモ代わりに。



読みながら、まず、ふと思い出したのは、
小学校に入る前の記憶。

バイリンガル環境からは程遠い生活でしたが、
当時、恐らく幼稚園年中ぐらいの私と妹は、
『こどもちゃれんじ』で送られてきた
ビデオを見ていました。
(ビデオって久しぶりの響き。。。笑)


確か、しまじろうとその仲間が
英単語を話すビデオ。
しまじろうの言う、「hamburg steak」が
「はんぶぶすてー」にしか聞こえず、
姉妹でげらげら笑っていた記憶。



小学校に上がり、近所の人がやっていた
子供用の英語会話教室に
姉妹で通っていました。
先生(日本人)は一切日本語を話しませんが、
勉強感は一切なく、
ひたすらゲームをする感じでした。

先生が何を言っているのか分からないけど、
「多分、こういう意味だ!」と
分かることが楽しくて、
毎週、楽しみで仕方なかったんです。


ゲストとして来てくれた、
先生のお友達夫婦(アメリカ人)。
所謂”外国人”に初めて会い、
帰りに出待ちして写真を撮ってもらったという
ミーハーな記憶。笑


私は言語との接触が割と強烈に残っていて、
中・高と進んでも、
英語は(得意ではないけど)
好きだった科目。
対して妹は、全く英語への興味がなく、
苦手科目だったそう。


何の話だ。という感じですが、
この本の「はじめに」にも書いてある、

「同じ両親の子供でも、
気質その他は一人ひとり違うため、
こうすれば必ずこうなるというような
便利な処方箋は、残念ながらない。」

ということに尽きるな、と思ったんですよね。

そういう状況なのは分かり切ってはいますが、
このような研究をされている方には、
尊敬の念を禁じえません。




あとは、バイリンガルといっても、
読み書きの視点と文化面については
新しい気付きでした。

バイリンガルの能力を一言で言うことはできず、
4技能(読む・聞く・話す・書く)を
両言語で完璧に行う人は
どのくらいいるんだろう。
完璧にする必要がない環境もあるだろうし、難しい。

自分が日本語教育をする立場からすると、
母語が確立できず、両言語で閾を超えられない「ダブルリミテッド」は
回避したいところだけど、回避できるもの??


そういう意味では、渡辺直美さんのインタビューは
本当に興味深かった。

numero.jp

考えれば考える程難しいけど、面白い。
読み進めるのが楽しみです。